シックハウス問題について国が強化案?!
住まいる工房のブログをご覧いただきありがとうございます!
今回は「シックハウス問題」について考えてみたいと思います。
シックハウスとは、新築住宅に使用される建材や関連品から大量の化学物質が揮発し、
それを吸い込むことによって身体に様々な症状が出ることをいいます。
新しい室内化学物質の指針値改定案
国は「シックハウス問題」に対応するため、平成 14 年までに13 種類の化学物質について
「室内濃度指針値」の設定を行ってきました。
室内濃度指針値とは?
科学的知見から、人がその濃度の空気を一生涯にわたって摂取しても、
健康への有害な影響は受けないであろうと判断される値のこと。
それから10 年以上が経過し、指針値が設定されている化学物質(クロルピリホス等)の
代替物質として新たな化学物質が使用されているとの指摘や、WHOの基準値との整合を
検討する必要性が出てきたことを踏まえて、厚生労働省は2017年4月に開催した
「第21回シックハウス問題に関する検討会」で室内化学物質の指針値改定案を示しました。
改訂案には、今までの指針値よりも厳しい数字となっています。
具体的に見ていくと・・・
現在新たに3種類の指針値が追加、4種類の指針値が改訂。
物質名 |
指針値 |
2-エチル-1-ヘキサノール |
130 μg/m3 (0.02 ppm) |
テキサノール |
240 μ g/m3 (0.03 ppm) |
2,2,4-トリメチル-1,3-ペンタンジオールジイソブチレート(TXIB) |
100 μg/m3 (8.5 ppb) |
キシレン |
0.2 ppm→0.05 ppmへ改訂 |
エチルベンゼン |
0.88 ppm→0.01 ppmへ改訂 |
フタル酸ジ-n-ブチル |
0.02 ppm→1.5 ppbへ改訂 |
フタル酸ジ-2-エチルヘキシル |
7.6 ppb→6.3 ppbへ改訂 |
改訂基準値は厳しすぎる?
この改訂案に対して、建築業界を中心に新規物質の追加や改訂基準値の厳しさに
反対する意見が寄せられたとのこと。
今後は、今回示された室内濃度指針値について専門家や建築業界関係者等
話し合いが持たれた上で決定されていく予定ですが、
家族が本当に安心して住むことのできる値として欲しいものです。
住まいる工房のシックハウス対策
住まいる工房では、シックハウス症候群につながる化学物質を見える化しています。
それが、VOC検査。
建築した全住宅の化学物質を測定し、数値結果をお渡ししています。
有害な揮発性化学物質(VOC)を徹底的に排除した室内空気環境で
自信があるからこそ実施できる検査です。
技術の進歩により、狂いや割れの無い建材開発が進み、安価で取引されています。
しかし、大量の化学物質の入った接着剤が使用され、中には万一の火災時に
煙や有毒ガスを発生させるものまであります。
たとえ国が安全であると認めたものでも、人の健康をおびやかしたり長持ちしない建材は
まったく使わずに建てる家、それが住まいる工房の家です。
すべては「本当にいい家を建てたい」という思いのために。