健康住宅の話

標準2m40㎝の天井の高さを変えてみる

2017-06-03
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住宅の新築・リフォームを考えるとき、「間取りをどうしようか?」と相談しますが
 
「天井高」について考える方は少ないのではないでしょうか。
 
もちろん一番重要なのは「間取り」です。
 
しかし、そこに天井高の変化を加えることで、より落ち着く場所・
 
より開放的に感じる空間をつくることが出来るのです。
 
 
今回はそんな天井高についてお話していきます。
 
 

建築基準法では居室の天井高は2m10㎝以上

 
建築基準法では居室の天井高は2m10㎝以上と定められています。
 
居室以外のスペース(例えば廊下や収納など)は天井高は2m10㎝以上必要といった縛りはありません。
 
また、居室の平均の天井高が2m10㎝以上あればいいので、ロフト等で一部の天井が2m10㎝以下であったとしても、
 
その居室の平均の天井高が2m10センチ以上あれば問題ありません。
 
シーリングファン
 
 

新築住宅の天井高は標準2m40㎝

 
現在の新築住宅の天井高は2m40㎝が標準となっています。
 
天井高2m40㎝が日本人の身長に一番合っており、建物を構成する構造材の丈に切りのいい
 
数字であったのでこの高さになっています。
 
(ちなみに、一昔前は天井高2m20㎝が多かったです。)
 
 
 
ここで、天井高を標準の2m40㎝から高くする場合・低くする場合
 
それぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。
 
 
 

天井高を標準よりも高くするメリット・デメリット

メリット
・室内が広く感じられる
 
・天井が高い分壁面積が増えるので窓を広く取ることが出来、明るい空間になる
 
 
デメリット
・室内面積が広くなるので冷暖房費が高くなる
 
・天井が高い分壁面積が増えるので建築コストが高くなる
 
・メンテナンスに手間がかかる(掃除や電球交換等)
 
 
 
 

天井高を標準よりも下げるメリット・デメリット

 
メリット
・天井高が低い分建築材料が少なくなるので建築コストが下がる
 
・座ることの多い部屋(ダイニングや和室)では落ち着いた空間が生まれる
 
・冷暖房費が抑えられる
 
・メンテナンスが容易(掃除や電球交換等)
 
 
デメリット
・高さや空間によっては圧迫感を感じる人もいる
 
 
 

心地よい空間を作り出すコツ

 
「天井は高い方がいい」と思われがちですが、バランスやメリハリが大切です。
 
 
例えば、
 
座って過ごすことの多い部屋(ダイニングや和室)では、天井高を10㎝~30㎝下げて
 
落ち着いた空間を作る。
 
リビングなど人の集まる場所では天井高を10㎝~30㎝上げて広がりを持たせる。
 
そうすると、天井高の差が大きくなる分、感覚的に快適と感じることができるのです。
 
 
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天井高を変更する際の注意点

住宅設備(システムキッチンや洗面台)や窓は天井高2m40㎝を基準とした商品となっいます。
 
そのため既製品の取り付けが出来ず、特注・造作家具の対応となる場合があります。
 
オーダー品は既製品より費用がかかることが多いので、住宅メーカーや工務店へ確認しましょう。
 
 
 
室内の感じ方には個人差があります。自身や家族は天井高2m10㎝~2m70㎝の空間をどのように感じるのか?
 
 
体感してみることが大切です。
 
 
 
 
 

 

 

 

 

 

 

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