健康住宅の話
植栽がなぜ必要か?
「草むしりがめんどくさいなあ…」「虫が苦手なんだよなあ」
「水やりなどの手入れが大変そうだし、コンクリートで仕上げてもらって大丈夫です!」
そんな方もけっこういらっしゃるのではないでしょうか?
現に住宅地を見てみても、コンクリートで仕上げられ、お庭に緑のないお家もけっこう多いですよね。
好きなお花を買ってきて、プランターで楽しまれる方もいらっしゃるかもしれません。
植栽を植えるともちろん手入れはつきものです。
でも、意外とそんなに神経質にならなくてもお庭とは気軽に付き合えますし、
想像以上に暮らしを豊かにしてくれますよ。
特に今年のような暑い日差しから家を守る為には重要かもしれません。
1.植栽のメリット
● 家にいながら自然に触れて、癒される 森林浴などをすると癒されるように、
植物にはリラックス効果があります。筋肉の緊張をほぐしてくれたり、
血圧・心拍数を下げてくれるので心身の疲れを癒してくれるんです。
● 家を美しく見せてくれる
緑があるのとないのとでは、住宅の外観イメージが全然違います。
● 夏場は木陰をつくり、地表の表面温度を下げて涼しく
夏場の厳しい日差しを和らげてくれ、家の中に影を落としてくれます。また、夏場の地面の温度は、コンクリートだとどれくらいになるかご存知でしょうか?
―なんと、65℃近くまで上昇すると言われています。それが植栽があると、表面温度が10℃以上下がることがわかっています。
家周辺の表面温度が下がることで、体感温度もぐっと下げてくれ、夏の厳しい暑さをやわらげてくれる効果があります。
● プライバシーを守ってくれる
窓を開けての生活がしたいけど、周囲からの視線が気になる・・・なんてこともありますよね。
植栽があると、外からの視線を適度に遮ってくれるので、 心地よい季節は窓を開けて、日中もカーテンを閉めっぱなしにせず過ごすことができそうです。
● 家族や近隣の人とのコミュニケーションを深めてくれる
季節ごとに楽しめるような植栽を計画すると、お庭をきっかけにコミュニケーションを深めることができます。
2.植栽のデメリット
● コストがかかる
もちろんですが、植栽する上でその分コストはかかります。外構の計画と併せて、どれくらい予算をかけられるかは本当に人それぞれだと思いますが、
バランスを見ながら樹種やボリュームを調整することでコストも見直すことが出来ます。
窓辺や玄関回りなど、ポイントを絞って植栽するのもいいですし、下草などは後々気に入ったものをホームセンターなどで家族で選んで増やしていく方法もおすすめです^^
● 手入れが必要
冬場はさほどないですが、春~秋口にかけては草むしりや、毎日の水やりが必要です。特に植栽してから2~3年は、樹種がしっかり根付いていないので、
毎日たっぷり水やりをする必要があります。また、伸びすぎた枝は剪定したり、病気や虫などの被害がないかも見守る必要があります。
こう聞くと、すごく負担に感じられる方も多いかもしれないですね。
ただ、そんなに神経質にお手入れしなくても大丈夫です^^水やりは気がけて行わなければいけませんが、自動散水機を設置して補助する方法もありますし、
雑草も「今日はこの種類だけ抜いてみよう」とか、「今日は玄関回りだけ」といった風にやってみると意外とお手入れも生活の一部となって、家族で楽しみながら行えるかもしれません。
虫や病気も気になりますが、毎日少しずつ植栽に目を配ることで異変に気付きやすくなります。
3.まとめ
植栽のメリット・デメリットについてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?コスト面やお手入れなど、
考え方によってはデメリットととられることもあるかと思いますが、
植栽のある生活は日常を豊かにしてくれます。たくさん植栽しないといけないということはありません。
バランスを見ながら必要なところに計画し、毎日少しずつ手を入れることで植栽を楽しめると良いですね。
これからお家づくりをご検討される方は、ぜひ植栽にも予算をつけて考えてみてください。